高まる期待と不安
政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が25日、日本テレビ「news zero」に出演。新型コロナのワクチンに関して、キャスターの櫻井翔のインタビューに答えた様子が放送された。
尾身会長はワクチンの効果について「私見ですが、情報を分析すると、これはかなり効きます」と述べた。
安全性については「副反応がどれくらいあるか、もう少し見ないと。許容できるレベルなのか。日本人と外国人でも違いますよね。しっかりモニターして、一般市民の方々にも正確な情報を共有することが必要」とした。
接種後は早く効果があらわれるのかとの問いには「効果が表れるまで少し時間がかかりますが、効果の持続は、3週間とかで免疫力が落ちることはなく、比較的もう少し長く続く結果が出ているようです」と説明した。
副反応については「(接種が始まっている海外でも)いわゆるアナフィラキシーショックはたぶんあることは、あるでしょう。それが日本の中でどのくらい頻度があるのか。かなり早い時期に医療従事者を中心に接種を始めるので、日本の経験が分かってくると、副作用の危険と感染症での重症化の危険の両方を評価しないといけない」とした。
「副反応に対するリスクコミュニケーションは極めて重要で、我々は国にも求めている。わかりやすくデータを出し、説明することが求められる」とし、その情報をもとに「各自が判断することになる」と述べた。
ワクチンの効果が出れば、以前の日常が戻るのかと聞かれると「インフルエンザのワクチンのように100%感染防御しない。重症化予防は一定程度するが」と指摘。そのうえで「ワクチンがある安心感は出てくるので、その前に感染を下火にしておかないといけない」とし、その後も「最低限のこと、マスクをしたり3密を避けるとかは、当分必要な新しい生活様式だと思います」と語った。
デイリー