「住宅編」伝統とテクノロジー
2021年3月31日
木造建築で大工の棟梁という称号を与えられる唯一無二の技術は遠い時代を遡っても伝統的に木組の「墨付け」でした。
厳しい修行と経験を経て「墨付け」を任せて貰えれば、一人前の証として「棟梁」と認められてその建物を作り上げていく、そういう世界が大工の道でした。
もちろん現在でも伝統的建物の社寺や国宝級の木造建築物ではこの技術は必要とされていますし、これからも引き継がれていく大事な伝統的技術ではあります。
こと住宅においては相当な割合で普及しているのが、コンピューター制御による工場でのプレカット製作です。
建築の仕事に携わって約30年、時代の移り変わりを目の当たりにして、感慨深いものが感じられる今日この頃です。