家相風水に寄り添う家づくり
今まさに家を建てようとしている方。
土地の購入を本格的に検討しはじめた方。あるいは一戸建てやマンションを最近購入されたばかりの方……。
皆さんにとって「家相」とはどのような位置づけになっているでしょうか?
家相は「迷信だ」風水は「うさん臭い」、「占い」の一種?
などど思う方もおられれば、
何となく気にはなるけど、「何か怖いことをいわれたら不安だ」
などど思う方もおられると思います。
私は間取りの作成に入る前の打合せヒアリングで、必ず「家相について気になさいますか?」とたずねます。
ほとんどの方が「少しは気にする」という答えが返ってきます。中には「非常に気にする」という方も時々おられますが、「まったく気にしない」と答える方はほとんどおりません。
建築士の立場として現代社会の暮らしの中で、やや古い時代に使われた家相を良く見ますと、確かに水洗トイレやキッチン、冷蔵庫、IHヒーターなど暮らし向きの明らかに違う現代とは果たしてそのまま当てはめて良いのか?と思うところは多々あります。
鬼門、方位、本命卦など家相、風水さまざまな流派があります。
しかし、日本の文化の中には現実的に「地鎮祭」があり「上棟式」があり、大きな節目の行事を行うときは日柄を見たり、さまざまな部分で精神的な儀式が日常的にあると私は思います。
「建築士」の資格の学科や学校建築学の中には「家相や風水」はもちろんありませんが、土地や建物に携わる者としてそこは知っておくべき分野だと思い、自分自身の学びとしていくつかの「家相風水学」を勉強させていただきました。
そしてそこから学ばせてもらった結果としていえることは、
決して「家相・風水」は恐れるものではない、とういう結論です。
「家相」と「風水」は本来違うものですし、何が正しくてこれが絶対だとは言い切れないとても複雑なものでした。
「家相・風水」を「迷信的だ」と完全否定するのではなく、住まいの精神的な拠りどころとして安心してもらえるような「土地選び」や「間取り」をアドバイスしていきたいと考えております。